MUKU-DATA  新発田屋

小学生の頃、商店街のスタンプ券を集めて1冊たまると
近所のレコード店でレコードを購入した。
一番最初に買った洋楽は、プロレスラーのミルマスカラスの入場曲のスカイハイだったかと思う。
それ以来、ずっと音楽鑑賞は生活の一部、身体の一部になっている。
一時、働き始めた頃、あれだけ音楽好きだったのだが
気分的にどうも仕事と両立できず音楽が体の一部分であることが仕事の妨げになっていたので、聴くことを少し離れた時期もあったが30代後半から
また少しづつ好きな音を探し始め、生活の一部になっている。

CDプレーヤーが調子が良くないのでリユース店をのぞきにいったら
真空管アンプが並んでいて素敵なだなぁ・・と見ていた。
色んなジャンルの曲を聴くのは好きだけど
オーディオ機器に関しては全くの素人。
熟練のご年配の店員さんに少し話しかけたら、
ここのアンプはこうでこれと合わせるんだったらこのスピーカーで・・・
低音重視ならこっち、、延々と説明していただく。
全くの素人には頼もしい。
その道のプロっているんだなぁ・・
オーディオ機器メーカーに40年勤め、ここでバイトしてその道50年以上の超ベテランだった。
あれ・・?この感じ何かに似ているな・・って
木に関して良く知らないが何となく木に興味がある人に説明する際には
相手が求めていることを的確に説明して相談にのってあげて導いてあげる事ができれば幸いだ。

あまりの店員さんの親切な説明でCDプレーヤーを探しにいったのに
真空管アンプも入門編として安めのものを選んでもらってきた。

実際に音の違いは確かに感じる。
柔らかくまろやかな音となって室内に響く。
木が散乱して物置みたいになっている場所なんだけど
音と木が調和して一層、心地の良い音になったように感じる。

木と音楽って相性がいいですよね・・

熟練の店員さんが言っていたけど真空管アンプもスピーカーも
何十年かかけて育っていくらしい。
音に馴染んでいくという事なんだろう。
使う人、触れる部分に馴染みながら育っていくのは木も一緒。
NO WOOD , NO LIFE !

今夜も木に触れながら真空管アンプを通ってくる音を聴こうと思う。